公民館の都合で日程がずれ、久しぶりの西条自然学校。
今回は嬉しいニュースの紹介から始まりました。
大学でヤブサメの研究をされている松山出身の大先輩・上沖さんが
日本学術振興会育志賞を受賞されたという記事です!(3月28日愛媛新聞)
上沖さんには西条自然学校で講義をしていただいたこともあり、
先輩の活躍は私たち後輩にとって大変励みになります。
加えて、西条自然学校のNPO法人化が発表されました!
そんなわけで祝!非営利特定活動法人設立記念講義・第90回は
「西条のアマモとノリのお話」となりました。
私たちは日ごろから海苔を食べているけれど
一体、西条では何のノリを食べているのか…?
この疑問を解決するのが、今回の講義のメインです。
まず、「海藻」と「海草」の違いについて簡単に説明。
「海草」は花が咲いて種をつける植物であるのに対し、「海藻」は胞子で増える藻類です。
海草の代表としてオモダカ目アマモ科のアマモを紹介。
(アマモの別名は リュウグウノ オトヒメノ モトユイノ キリハズシ)
アマモは光の届く、浅くて綺麗な海の砂・泥質の底で育ち、
海の中でも多くの生物と関わっている重要な植物です。
瀬戸内海のアマモは埋立等により1960年から90年代にかけて一気に減少しましたが
その後アマモの重要性が見直され、現在は増加しつつあるそうです。
一方、海藻は主に「紅藻」「緑藻」「褐藻」の3つに分けられます。
西条で作られる海苔は、この中でも「紅藻」のスサビノリです!
海苔といえば、アサクサノリというイメージがありますが、
1962年に品種改良によって病気に強いオオバアサクサノリが生まれたことで
アサクサノリの養殖が行われなくなり、現在は絶滅危惧種になっているんだとか…。
その他、西条で見られる藻類として
スジアオノリ、ヒラアオノリ、リボンアオサ、ヒトエグサ、
アナアオサ、オゴノリ…などが紹介されました。
海草・海藻の一部は、講義後ゆっくりと実物を見ることができ
その見分け方等、多くの人が真剣に講師の方に尋ねていました。
ちなみに、海藻・海草の図鑑は→コチラ
みなさんも、海で拾った海藻・海草を調べてみましょう!
******************
次回 西条自然学校★夜の学校★その91
「蝶」のお話
日時:平成24年4月18日(水)19:00~20:00
場所:西条総合文化会館2F 視聴覚室
*受講料 一人100円 (施設使用料)
*申し込み不要
*お茶とお菓子があります。コップをご持参ください
*問い合わせ 080-5667-5314(西条自然学校)
*西条自然学校HP→コチラ
******************