10月24日から26日の3日間ソウシチョウの捕獲調査のため石鎚山に行きました。
今回は四国自然史科学研究センターのみなさんと
西条自然学校の山本さん、そして愛大生物学科2名での調査です。
一日目は西条自然学校、夜の学校に参加した後23時に調査に合流。
今年もしらさ山荘にお世話になります。
今回は捕獲できればソウシチョウの血液サンプルを採る予定なのですが
一日目は捕獲はできなかったらしく、二日目に期待がかかります。
二日目、朝からしらさ山荘周辺で網を張るチームと
鳥越まで下って、そこで網を張るチームに分かれて捕獲を行う事になり、
私は鳥越に行くことになりました。
瓶壺(標高約1650m)から鳥越(標高約1180m)まで、調査道具を持って4人で下ります。
30分くらい歩けば着くと言われていたのですが…
鳥越はどう考えても30分程度で着くような場所ではありませんでした。
鳥越まではかなりの急斜面が続きます。
今まで山登りの経験などあまりないので、下りが怖い!
途中で「少し前にこの場所から落ちて腕を折った人がいるよ…救急車で運ばれて…」
という話を聞かされたので、ますます怖くなりました。
落ちたら死ぬ…(大げさ)
距離は1.6km程ですが、結局1時間30分かけてようやく鳥越に到着。
鳥越の岩(写真右)から奥に進んだところに網を張りました。
網を張ってから音声を流していると、
ソウシチョウの声が聞こえ始め近くまで寄って来たため期待が高まります。
しかし、10:30~14:00まで粘りましたが
結局網にはかかりませんでした…。
チームしらさ山荘もソウシチョウはかからず。
その代わりカラ類が数羽かかってしまい、外してあげるのが大変だったようです。
撤収後、再び駆け下りてきた道を登らなくては帰れない…
と地図をみながらみんなで絶望。
非情な現実と向き合いながら帰ることに。
100m(垂直に)登っては休憩…というのを繰り返しつつ
2時間かけて山荘しらさへ戻りました。
道具を持って登るのは大変でしたが、所々の美しい紅葉に心が癒されました。
しらさ山荘に到着してからは、
ネズミを捕獲するためのシャーマントラップを設置することになりました。
ソウシチョウが捕獲できないのでせめてネズミだけでも…という期待がかかります。
1人5個ずつトラップを好きな場所に設置していいと言われたので
ネズミの入りそうな場所、好きそうな所を考えて設置。
1つ4000円もするトラップだそうで、絶対回収しないといけないので
トラップを置いた場所の近くにテープで印をつけて行きます。
二日目はこれにて終了。
調査中にふれあいの里(標高140m)でソウシチョウの声を聞いたという
情報が入り、今年も既に低い場所に降りてしまっているようです…。
もしかしたら鳥越では下に降りていくソウシチョウを見送るような形に
なったのかもしれません。
悲壮感漂う中、二日目はキジ鍋を食べながらゆっくり休みました。