秋になり、ツルの渡ってくる季節になりました。
11月の西条自然学校夜のお話は「ツルのお話」。
講師は山本貴仁さんです。
ツルは地上で採食・営巣を行う鳥で、世界に15種おり、
そのうち日本で見られるツルは、ソデグロヅル、カナダヅル、マナヅル、
タンチョウ、クロヅル、ナベヅル、アネハズルの7種です。
松にツルという絵が江戸時代からよく描かれているように
ツルは日本人にとっては親しみ深い鳥ですよね。
でも実は、ツルは地上性なので松に止まることはなく
コウノトリが止まっているのを間違えて描かれたのだとされています。
又、タンチョウの尾羽は真っ黒ではなく、黒い部分は風切り羽で、
実際の尾羽は真っ白という話にも会場からは驚きの声が上がりました。
西条市で過去に観察されたことのあるツルの紹介も行われ、
4つを比べると大きさに結構違いがあって驚きました。
タンチョウ、アネハヅル、マナヅル、ナベヅルの4種類です。
(タンチョウとアネハヅルは1回記録)
(サイズは全長(嘴の先から尻尾の先までの一番長い部分)を目安に描きました。
正確ではありませんが大体の大きさが比較できると思います。
左からタンチョウ、マナヅル、ナベヅル、アネハヅル、アオサギです)
一方、ツルの渡来地として有名な鹿児島県出水市には
ナベヅル、マナヅル、クロヅルなど合計して約1万羽ほどのツルが集まり、
その中でもナベヅルは世界に生息しているほとんどの数が出水市に渡来します。
昭和23年度から渡来数は増加傾向にあるのですが
もしそこで感染病が起これば大変なことになってしまうので、安心することはできません。
そのために進められているのがツル渡来の分散計画。
ツルは田んぼを利用し、人と近いところで生活するため
越冬のためには餌場の確保、ねぐらの確保、人為的な干渉を防ぐこと
の3つが大切!!
なんといっても、まず渡来地の人々の理解が必要不可欠なのです。
今回の講義は県自然保護課の委託事業で「生物多様性の県民への認知」という活動を行っている
いよココロザシ大学さんが、その活動の一環として共催という形をとって行われました。
この講義をとおして少しでも多くの人にツルについて知ってもらえたらいいなと思います。
来月はダンゴムシのお話です。
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次回 西条自然学校★夜の学校★その99
「ダンゴムシ」のお話
日時:平成24年12月19日(水)19:00~20:00
場所:西条総合文化会館2F 視聴覚室
*受講料 一人100円 (施設使用料)
*申し込み不要
*お茶とお菓子があります。コップをご持参ください
*問い合わせ 080-5667-5314(西条自然学校)
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