前回は「ヤムシのお話」が行われましたが、
今回もマイナーいきものシリーズ!
西条自然学校 夜の学校その119
「ヨコエビのお話」 が行われました。
講師は西条自然学校スタッフの光澤さんです。
名前に「エビ」とついていますが、実は…!?
ヨコエビをよく知る人にイメージを聞くと、
「マイナー」や「難しい」という答えが返ってくるそうです。
(10名にアンケートを実施)
ヨコエビ=「難しい」 とはなんとも不思議。
これは、図鑑が少ないので同定に苦労することや、
小型で分類が混乱していることなどから
難しいというイメージが定着してしまったようです。
でも一般の人からすれば、
そもそもヨコエビって何!?という感じですよね。
そんなマイナーな生き物ですが、
「ヨコエビに研究者の”アイ”を ~同定ガイドブックの作成事例~」
というポスター発表が2011年の生態学会で行われ、
現在は東京湾生態系研究センターのHPで
ガイドブックが公開されているとのことです。
http://marine1.bio.sci.toho-u.ac.jp/tokyobay/gammaridea_guide/index.html
後半は実際に生きたヨコエビを配布していただき、
ルーペで観察しながらの講座となりました。
海の生き物に接する機会はないので、
生きたヨコエビを見たのは初めて。
写真で見たときには、あまり思わなかったのですが
瓶の中でふわふわ泳いでいるのを見ると、なんだか可愛いです。
ルーペで観察すると、種類ごとの違いがよくわかります!
そして最後に、
結局エビなの?エビじゃないの…?という疑問を解決。
ヨコエビは「エビ」ではないんです!
ざっと言えば、エビと違う点は以下のとおり。
1、固着目(目はくっついている)
2、小さい(ヨコエビは10mm以下がほとんど)
3、体節(エビは頭胸甲がある)
4、直達発生(変態をせず成体になる)
ヨコエビについて聞かれたら、
「エビじゃないよ!」と自信を持って回答してください。とのことでした。
ヨコエビは西条自然学校のTシャツにもデザインされています。
今回は小田深山のネイチャーキャンプで出会った
小学生の男の子たちも参加してくれて、
質問もたくさんしてくれました♪
ところで、ネットでヨコエビについて調べていたら、
大阪市立自然史博物館でヨコエビのイラストが描かれた
バンダナが販売されていると知りました!
これはすごい~!!
リンク先、真ん中あたりに写真があります↓
「ヨコエビがえし」
http://yokoebi-gaeshi.blogspot.jp/2013/08/8.html
次回は第二水曜日になりますが、
月と月食のお話です♪
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次回
Photo by 西条自然学校
夜の学校その120
「月と月食の話」
2014. 09.10 19:00~20:00 *第二水曜日です
講師:今川義康
場所:西条市総合文化会館 視聴覚室
参加費:300円 *申込不要 *お茶とお菓子があります。
問い合わせ:080-5667-5134 (西条自然学校)
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干潟の合宿も9月に企画しておりますので、
ぜひぜひご参加ください♪
http://saijo-shizen.org/kansatsukai.html
*参加者には特典として、ヨコエビのロゴつきトートバッグをプレゼント!