先日、AMI国際モンテッソーリ0-3 オリエンテーションコースを無事に終え、Association Montessori Internationale(国際モンテッソーリ協会)本部のオランダより修了証をいただきました。
受講登録をしたときはアシスタント(入門)コースと書かれていたのですが、修了証はオリエンテーションコースとなっていたので、あれ?と混乱しましたが、学ぶ内容に変わりはないと思います。
※2023年からはアシスタントコースと入門コースが分かれ、新しいプログラムとなるようです。
これはディプロマではないのですが、モンテッソーリの教育理念および、誕生から3歳の子どもの発達とその環境についての知識・技術を学んだという証書になります。
学生時代に理科の教員免許や学芸員取得のための勉強はしましたが、まさか今になって幼児教育分野の勉強をすることになるとは思わず、新しい学びはとても新鮮でした。
試験や実習を伴うものではないので、受講についてはかなり悩みましたが、自分の人生の方向性を決める上で(子育てをする上でも)受けて本当に良かったと感じています。
モンテッソーリ教育については、これまで国内外の関連書籍をたくさん読み込んでいたので、ある程度は知っているつもりでしたが、授業は非常に専門的な教育学・医学的な内容で、自分の中の「おうちモンテッソーリ 」という気軽なイメージが覆されました!
今回はまさに「国際教師」を育てるための授業。国際資格を取ると言うのはかなり大変なことなのだ…と改めて実感。今通っている園はAMI資格の有無に関わらず、職員皆さんのレベルが非常に高いのですが、その中でも国際資格を持っている先生方は本当に凄い方なんだと尊敬します。
また、モンテッソーリ教育は環境を整えることや感覚教具を使うことが取り上げられがちですが、優秀な指導者が上手に生徒を誘導することによって初めて成り立つため、知れば知るほど奥が深く、他人に説明するのはとても難しいとも感じました。
授業内容については詳しくお伝えできませんが、「観察理論」の講義では、「漠然と見るのではなく、先入観をもたずに「今、ここ」に集中してありのままを記録する」ということを学び、美術や自然観察にも活かせるより深い学びの場になりました。
基本的には教師になるための講義が多いのですが、子どもへの接し方など親の視点からでも参考になることが多く、「過干渉」「完璧主義の親」の例など、子育てを本格的に始める前に知っておいて良かった…と思うことばかり。
子どもを9時間観察し記録するレポート課題では手が真っ黒になるほど紙と鉛筆に向き合い、改めて手を動かすことの意義を実感。この経験を通して少しだけスケッチのハードルが自分の中で下がった気がします。
講義に加え、久々にレポートも3本書いたので大学に戻ったような気分になり、将来はディプロマの取得を目指したいと学問の道の楽しさを思い出しました。
室内で感覚教具を使うイメージの多いモンテッソーリ教育ですが、五感を使った自然体験も重要視しており、自然×美術×教育とこれからの様々な学びに繋げられそうです。
しかし、ディプロマを取ろうとすると、大学に通う並みの時間が必要で、膨大な課題、250時間の観察、1ヶ月以上の教育実習、そして海外の先生との口頭試験、数時間にわたる筆記試験に合格しないといけません。
正直、今の仕事を辞めて国際資格を取る学校に通うのはいろいろと難しいです…。
今回、講義後にディプロマに進みたいと思う方は多かったのですが、同じように育児や仕事で悩んでいる方がたくさんいらっしゃいました。
学びの意欲は高まるばかりですが、これをきっかけに保育の勉強を始めたところ、モンテッソーリ教育に関わらずどんな内容の教育方法でも保育の大切なことは共通していることに気がつきました。
専門分野に進むより、今は自分の子どもと向き合うことが何よりも大切だと思いなおし、モンテッソーリ教師は大きな将来の目標の一つにしようと思っています。
今回の講義はとても良い経験になりました。
頑張った自分へのご褒美は、ホテルショコラの真冬の高級チョコレートアイス🍨
別件で来年は国家試験を受けるので、今月からはそちらの勉強に集中しようと思います(あと年賀状の作成も…)