Tori Tama Diary ||: (toriたま日記・toritoriワールド 2004~)

モンテッソーリ教育&自然と北欧・EU玩具好きの暮らし。ブログは今年で18年目★旧toritoriワールド

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ソウシチョウ捕獲調査3日目

ソウシチョウ捕獲調査1日目は→コチラ

ソウシチョウ捕獲調査2日目は→コチラ

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そして最終日…。

朝焼けがとっても奇麗でした。(写真撮り忘れた…)

朝6時に網を回収しに行ったのですが、何の鳥もかかっていなかったので

ついでに自動カメラの回収に行き、

SDカード2枚を手に取り、皆でわくわくしながら確認。

1枚目…私たちの足しか写ってませんでした。

2枚目…この1枚に期待を込めて確認

…あ、写ってる!!

と思いきや、捨て猫でした(涙目)

標高1400mの所なのに、捨て猫を3匹ほど見ました。

こんな場所に捨てられる猫も可哀想ですね。

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と、いうわけで7時に山荘しらさの方々にお礼を言って出発。

スタッフのみなさんも素敵な方で、お世話になりました。

一度土小屋から西条まで下山し、

石鎚ふれあいの里でポールや網を調達してから

ロープウェイ乗り場まで行く事に。

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しかし、ふれあいの里ソウシチョウが3日前くらいに囀っていた

という情報をいただいたのでロープウェイには行かず、

ふれあいの里の前にある山で網を張る事にしました。

ふれあいの里は標高140m。

このとき、気温は12度。

いつもなら12度でも寒い!と思うのに(私は寒がりです)

逆に暖かい…と思えました。

1000m以上下りてきたら、やはり気温が全然違いますね。

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軽トラで山側まで移動して、登ります。

あまり人は通らないらしく足下がちょっと危険ですが、

すごく素敵な環境です。

照葉樹林なので、やはりヤマガラが元気に動き回っています。

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自然のキクラゲ発見!!

みんなで「本当に食べても大丈夫なんですか!?」と不信感を

持っていましたが、キクラゲはキノコの中でも

しっかりと見分けることができる安心な種類だそうです。

これは帰りにお土産として、皆でもぎとって帰りました。

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鳥がかかりそうなポイントに

12mの網を4つ、3mの網を1つ張ります。

1、2日目の時にソウシチョウの声を流すスピーカーの音が

小さかったので、今回は私のipodiphoneも設置して気合いを入れます。

常に野鳥の声をipodに入れて持っててよかった…と思いました。

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ふれあいの里で待機し、1時間おきに見に行くのですが

写真の山のてっぺんに見えるあの鉄塔まで上るため、

一回見に行くのに結構体力がいります。

そ、そしてなんと

1回目の巡回ではアオジの雄がかかっていました!!

この調子でソウシチョウも…と少し期待がかかります。

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待機時間も結構長いので、ふれあいの里のうさちゃんと戯れます。

これは脱走したウサギで、もともと5羽いたそうなのですが

狐に食べられてしまったようで、これが唯一残っている個体だそうです。

(みんなで必死に捕まえようとしましたが、うさちゃんの脚力の方が一枚上手でした)

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2回目の巡回でもソウシチョウはかからず、

他の鳥もかかっていませんでした……

鳥達は結構鳴いているのに不思議。

仕方がないので、お昼ご飯を食べてから

コウベモグラの死体をみんなで観察。

モグラの毛皮をモールスキンというそうですが、

確かに、モグラの毛ってすごい手触りですね…!

ふ・さ・ふ・さです。

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それでも暇なので、次は

銀杏拾いを手伝いながら時間つぶし。

(この銀杏は食べれる状態にしてふれあいの里で販売しています)

ふれあいの里HP→コチラ

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それにしても、すごい銀杏の数です。

この写真はほんの一部で、銀杏の実を踏まずに歩くことは困難だ!

という程落ちていました。

取った銀杏は川の中につけておきます。

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バンディングの際の識別についても勉強させていただきました。

奥が深くてなかなか難しいです。。。

3回目の巡回も捕獲数ゼロ…。

ヤマガラやウグイスなども鳴いているし、肉眼ではっきりと観察できる距離に

いるのですが、それらの鳥ですら網にかかりません。

なんだか不思議な感じがします。

もしかしたら、ソウシチョウの声が影響して…?

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4回目も何もかからず。

登ったり、降りたりが結構運動になります。

山の中ではいろいろな生物に出会うのですが、

何度もシーボルトミミズに出会うので、最後は捕獲。

ヒキガエルのエサにするそうです…)

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さらに、暇すぎるので食堂にあった雑誌を読んでいたのですが

山ガールの雑誌を発見!!

「調査行く時に、このポンチョで行ったら草まみれになるー!」とか

「このタイツでは、木が刺さって痛い…」とか

みんなで現実的な話をして盛り上がりました。

結論として、山ガールは藪や笹の中には入らない(笑)

という話になり、一同爆笑。

確かに、山ガールは山用のパーカーを来て調査なんて

行きませんよね~…

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16:30頃5回目の巡回に行き、撤収。

結局、3日間ソウシチョウは捕獲できませんでしたが、

待機時間にいろんな方からソウシチョウに関するお話や

鳥以外のお話を聞く事ができ、本当にいい経験ができました。

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生物を対象としたフィールドでの調査の大変さを実感した3日間。

寒さには弱い私ですが、調査に参加していると寒さも忘れるくらいで、

本当にフィールドに出るのが好きなんだなと実感することができました。

ソウシチョウは四国で勢力を拡大させているようなので

今後ますます注目していきたいと思います。

山荘しらさの皆様、

森林総研・四国自然史科学研究センターの皆様、

そしてふれあいの里の山本さん

3日間本当にお世話になりました。

一緒に調査をさせていただき、ありがとうございました。

また機会があればよろしくお願いします。