猛暑が続いていますね。
そんな中、今日は調査会社のアルバイトで
研究室の先輩方とオオヨシキリの巣探しに行ってきました。
調査地は…
日陰もなく、ただジリジリと焼かれるのを待つだけの
研究室内でもっとも夏場に調査に行きたくないと言われる
「重信砂漠」です。
オオヨシキリはヨシ原に営巣する鳥。
巣探しは必然的にヨシ原の「中」に入らなければいけません。
まずは人工的に再生したヨシ原の中で巣探し。
ひたすらヨシ原をかき分けて巣を探します。
ヨシ原の中は全く風が通らないし、
上からジリジリ太陽が照りつづけるし、
ヨシで手は切るし…
おまけにヨシ原のせいか、鼻がムズムズ…
開始10分で過酷な調査であることを、感じさせられました。
さらに、ヨシは背が高いので中に入ってしまうと、
誰がどこにいるのか全くわからなくなってしまいます。
ガサガサという音と気配で他の人の位置は
なんとなくわかるのですが、
そのうち、自分の進んでいる方向も出口もわからないという
微パニックになりそう…。
(ヨシ原内部で、私の目線で撮影した写真)
シュワちゃん主演の映画「ラストスタンド(2013)」のラストシーンで
主人公のシュワちゃんと悪役が
コーン畑で相手の気配を頼りに追いかけっこをする場面があるのですが、
巣探しをしながら、きっとこんな感じだったんだろう…と一人で思ってました。
(↑映画を見た人にしかわからない説明)
オオヨシキリの巣は予想以上にたくさん見つかりました。
先輩がハチに刺されるというハプニングがありましたが、
午前中に再生ヨシ原の2地点が終わり、
最後は中州にあるヨシ原を探すことになりました。
この調子なら、予定よりも早く終わるかも…!と期待。
そして、私は人生初のウェーダーデビューを果たしました!
3つめの調査地点は自然のヨシ原で、
昨年度の調査では数個の巣が見つかっています。
(あれ、なんかすごい場所だ…)
しかし、再生されたヨシ原とは違い、自然のままのヨシ原は
密度が高く、いろいろな草が生えていて進行が困難です。
最初の2箇所はすぐに巣が見つかったけど、
この場所ではいくら探しても全く見つかりません。
せめて1個だけでも見つけたい!とみんな必死で探します。
(巣を1個でも見つけないと、なんだか帰れない空気…)
気温はどんどん上がり、体力的にも限界になってきて
もう巣なんてないんじゃ…とみんなが諦めかけたその時
「あったぁああああ!!!」
と、調査会社の人の声。
本当にこの瞬間、嬉しかったです。
(全員が心の中で「やっと帰れる…」と思ったはず。)
朝8時から調査を始めて、15時には終了。
予定より1時間早く終わりました。
今回は本当に過酷な調査でした。
ウェーダーを使うため、ジャージで調査に行っていたのですが、
ヨシが足に刺さって、足が荒れて赤い斑点だらけになりました。
最高気温が35度の日々になると、一歩も外に出たくない!と
引きこもる派なのですが、調査になると頑張れるものですね。
月曜日は別の調査で朝5時頃から
この重信砂漠で1日中過ごさなくてはなりません。ああ、恐ろしや…。
今日は熱中症で搬送された人が全国で1100人を超えたらしいですね。
みなさも、熱中症には注意してくださいね!