「昆虫展2014 水辺の恋人~水生昆虫の魅力~」が
開催されました。
台風の影響で9日と、10日の午前中は閉館になってしまったのですが、
その他の日はオープンキャンパスもあって、毎日1000人以上が訪れました。
私は今回、この昆虫展で
学芸員実習の一部を行いました。
学芸員実習の本番は8月末から2週間行われるのですが、
来館者の動きや展示の仕組みを観察するために
昆虫展という大きなイベントのときに1日だけ実習を行うことが決められています。
昆虫展ではミュージアムを5つのブロックに分けて、
(①受付 ②第1・2ゾーン ③水槽・標本室 ④第3・4ゾーン ⑤企画展示室)
1時間ごとにローテーションしていきます。
私はじゃんけんで勝ったので、①受付からのスタート。
開館時刻の10時から1時間だけ受付を行ったのですが、
たった1時間の間に3団体も来館!
初回から、団体客と一般の来館者(オープンキャンパスに来ている高校生)に
昆虫クイズラリーとアンケートを渡すのが、とにかく大変でしたが、
団体客の中には今治自然科学教室の小学生たちもいて、
自分も所属していたので、なんだか懐かしい感じがしました。
受付以外の場所では、各ゾーンに立って、
展示の工夫や来客者の動きを観察します。
時々先生から、ここの構造はどんな感じ?それはなぜ?という
課題を与えられ、その答えを出すために
ひたすら人の動きや展示物を観察します。
一応、博物館のスタッフをしているので
愛大ミュージアムの中を見る機会は多いのですが、
構造や配置の工夫について考えたことはなかったので、
最初は先生の質問にあまり答えられませんでした。
しかし、いろいろヒントをいただくことで、
今まで気がつかなかった展示の工夫や空間のとり方がわかり、最後はすっきり。
博物館の展示は、ストーリーがちゃんと組み立てられていて、
展示物の配置で人を誘導させるなど、
空間デザインの知識も必要なんだなと感じました。
今回は実習をしていたので、
ゆっくりと昆虫展を見ることはできなかったのですが、
水生昆虫の魅力がたっぷり詰まった展示だったと思います。
個人的には昆虫展スタッフ(昆虫研の学生)の解説が
ものすごく丁寧で、昆虫への愛にあふれていて感動しました。
何より、最初会ったときに「実は虫が嫌い」と言っていた小学生が
最後楽しそうに虫を眺めていたのがよかったです。
8月後半から始まる、学芸員実習も頑張ろうと思います!