第7回 サイエンスカフェが行われました。
今回はNPO法人西条自然学校の今川さんによる
「愛媛のセミ」のお話。
今川さんは4月の「愛媛のセミCD」を発売された今が旬のお方です。
今回は資料もたくさんあります。
セミの話の資料から、観察会、博物館の企画展のチラシなどなど。
今川さんは子供の頃からセミが好きで、
セミ捕りがきっかけで自然に親しむようになったそうです。
セミはとっても大人しく、翅を広げると綺麗で、
標本からはわからない「鳴き声」を楽しむことができるのが魅力なんだとか。
日本にいるセミは35種1亜種。
そのうちオレンジが沖縄、ブルーが限られた地域のもので
それを除くと14種になるのですが、それらはすべて愛媛で見られます。
前半は愛媛で見られる14種のセミがどういった環境で見られるのか
垂直分布や環境別に詳しく紹介していただきました。
ミンミンゼミやヒグラシは森林がある場所、
エゾゼミなどは標高の高い場所にしか生息していません。
低いところから高いところまで、
あらゆる環境に生息するセミが見られるんですね。
私はつい最近まで(石鎚に行くまで)は、
エゾゼミの鳴き声なんて気にしたこともありませんでした…。
そして、後半の部では
実際にセミCDを聞き、セミの声クイズからスタート。
その後は、鳴き声のソナグラムを見ながらセミの声に親しんでいきます。
これがかなり参加者の心を掴みました。
セミの鳴き方には、
本鳴き、つなぎ、誘い鳴き、あいづち、ひま鳴き、つぶやき、悲鳴音
というのが種類によっていろいろあって、(本鳴きは全種)。
その本鳴きもちゃんと
前奏→高潮音→終奏→間奏→前奏→高潮音→終奏
のような流れを持っており、ただ単に鳴いているわけではないとのこと。
実際に説明を聞いてから、CDを聞くと、確かに~!!という感じ。
クマゼミの「つなぎ」「合唱」
エゾゼミの「音刻み」と「パルス」
ミンミンゼミの「本鳴き」と「誘い鳴き」
ツクツクボウシの「あいづち」なども順番に解説していただきました。
なんといっても、今川さんの解説の仕方が面白く、
参加者全員がセミの世界に完全に引きこまれていました。
終了後には、愛媛のセミCDの販売+希望者にサイン会が行われ、
サインをもらう人の行列ができていました!
知っているようで知らない、奥が深いセミの鳴き声。
鳴き声の構造や意味を知ってから、愛媛のセミCDを聞くと
楽しさ2倍!!です。
残りわずかですが、通信販売も行っていますので
興味のある方はぜひぜひお手元に♪
http://saijo-shizen.org/books.html
今川さんのお話を聞いてから、
あらためてセミの標本を見て、みなさんその美しさに感動していました。
ちなみに今回、サイエンスカフェ前に
「希望者にはサイン入りCD(有料)と握手券(無料)がつくよ!」と
M先生から告知がありました(笑)
1時間半のセミのお話はあっという間に終わり、
今回のサイエンスカフェも大好評でした。
次回は10月に若手のホープ、水草王子がお話してくれるそうです。
お楽しみに☆