絵本専門士の講座を受けていると、新しい絵本の見方や絵本の選び方を知ることができて、どんどん絵本が好きになります。
それと同時に家の中の絵本も増えていきます…。
我が家は紙芝居もコツコツ揃えているのですが、昔話系はこれまで揃えていませんでした。
ポプラ社からは有名なストーリーをコンパクトにまとめた子ども向けのボックスが発売されており、これを買ってしまおうか何度も悩みました。
はじめての世界名作えほん あかいえほんのおうち(1~40巻)、ポプラ社
でも、大人になってもそばに置いて置けるか?もちろん、ポプラ社の正方形の本は私も大好きだったのですが、狭い家に置くとなると厳選した芸術性のあるものを置きたいという気持ちもありまして…。ちょっとアニメタッチの絵本に抵抗があるのも事実でした。
というわけで、我が家はフェリクス・ホフマンを中心に集めております。
『七わのカラス』が一番ほしいのですが、これ絶版になっているようで高い…。個人的には「太陽は野蛮で人間をむしゃむしゃたべていた」という描写がものすごく好きです笑
ところで、私は小さい頃に図書館で「赤い表紙で2段組でモノクロの挿絵がかかれているグリム童話」が大好きだったのですが、10年間どこを探しても見つけられませんでした。
そんな時、フェリクス・ホフマンの絵本を探していると…ついに、見つけたのです!!
『グリムのお話(愛蔵版)』福音館書店!!
ほんとにほんとに嬉しくて、急いで図書館で借りて、中を開けると…
「これじゃない…(絶望)」
赤い表紙、ホフマンの美しい挿絵までは合っていたのですが、なんと文章が一段でした。
すると、Shinoさんが全力で一緒に記憶の断片から探してくださって、
ついに…!ついに見つけました…!!
1972年、講談社から発行されている『少年少女世界文学全集の19』でした😭
グリム童話集ばかり探していましたが、まさか全集のうちの19巻だったとは…!!
復刻版も出ているようなのですが、なぜか19のグリム童話は復刻されず、この原典はプレミア価格となっております。(五万くらい)
国会図書館デジタルで全部読めるのですが、やはりとても美しくて魅力的な挿絵です。
復刻してくれないかなぁ…。
それにしても、死ぬまでこれは引きずる…とおもったモヤモヤが晴れてとっても嬉しい出来事でした。