昨日はあんなにお天気がよかったのに、午前中の城山探鳥例会は雨で中止…
そして午後からは愛媛大学で行われた
今回は「内なる生物多様性」がテーマ。
これは人々の暮らしに内方されている多様な生き物とのつながりを表す言葉だそうで、
どうすれば日常的に地域の生物多様性を守れるか?という事をメインに
講演やパネルディスカッションが行われました。
13:30~フォーラム開始。
まず基調講演として京都大学教授の岩田明久氏が
「生物多様性と地域の分化~水産資源の持続的利用と希少種の保全」
というタイトルのもと、日本で希少な淡水魚であるアユモドキの保全について
ラオスと日本の文化・環境状況を比較しつつ講演してくださいました。
(とても興味深い講演でした。似たような内容が掲載されています→こちら)
その後は、農林水産省・松山東高等学校・伊予銀行・愛媛生態系保全管理の方々による
事例発表や、工房夢ふうせん・もてなし開縁隊・こもねっとの方々による講演。
「生物多様性」という言葉はわかりにくいため、
暮らしの中から自分たちにできることを見つけていくのは困難です。
日常的にどうやって地域の生物多様性を守っていけばいいのか…?
それを少しでも解決するために、最後はパネルディスカッションが行われました。
パネラーは京都大学教授、おさかな館館長、伊予銀行、西条自然学校、
いろいろな立場の方が参加され、幅広い目線で
地域の生物多様性について考えることができました。
ちなみに、フォーラムが始まる前には「事前アンケート」として
○好きな動植物 ○嫌いな動植物 ○減ったと思う動植物
○増えたと思う動植物 ○100年後も残したい動植物
の5項目について3つずつ答えるというアンケートがありました。
その結果はディスカッションの前にボードに貼り出され、どう議論に反映されるのかわくわく。
(付箋の1つ1つに参加者の記入した動植物の名前が書かれ、貼り出されています)
でも、時間が押していたせいなのか、結局アンケートの結果を貼り出しただけで
ディスカッションには何も反映されず、ちょっともったいなかったです…!
フォーラム全体としては生物多様性を普及しようという試みの元、
地域に根付いた企業や団体の講演があってよかったのですが、
3時間という時間に対して講演者が異常に多いように感じました。
(16:30までの予定でしたが、ディスカッションが始まったのが既に16:30で
全体的にとにかく慌ただしい感じでした…)
そのため、各発表の内容が大幅に省略されたり、質疑応答が1人だけしかできなかったり、
話を詰め込みすぎて本題が見えてこなかったり、ちょっと残念な点も目立ちました。
講演も一つ一つじっくりと聞きたかったし、
パネルディスカッションもせっかくあれだけの人が寄ったのだから
もう少しじっくり議論できたらいいのになーと思いました。
結局予定より1時間オーバーの17:30にフォーラム終了。
とにかく時間との闘い…という印象を受けましたが、
地域の生物多様性とどう向き合っていくか、どう普及させていくか…を
考えさせられた3時間+でした。