モンテッソーリ教育綜合研究所2歳半ー6歳教師養成講座の演習授業が無事に終わりました。
講座中のお写真はアップできないので、無関係なお写真でお許しください。
1年生はA,B,Cと3クラスに分けられるのですが、私のクラスではカナダから参加されている人や、北は北海道から南は宮崎まで、東京の人はむしろ少なく、全国各地から参加されていました。
保育園勤務の方が半分、あとはモンテッソーリ園や子育てサロンを経営されている方、これから保育の道に進もうとされている方などいろいろでした。
受講前は、コロナがあけて4日→5日間と少し長くなったものの、国際トレーニングコースなどと比べると5日間で一体教具の何が学べるんだろう…と半信半疑でした。
しかし、受けてみると…5日とはいえかなりの濃度…!!!!
朝から夕方までしっかり提示を学び、毎日授業が終わって夜まで復習…、放課後はひたすら自主練習…と毎日頭がパンクしそうでした。スクーリングをかなり、甘く見ていました…。
というのも、2年後に行われる資格試験では、筆記試験、口頭試験(1日)、実技試験(1日)が実施されるのですが、実技試験は5つの分野の全ての教具から各分野1つずつ提示試験をすることになるそうです。
つまり…日頃から保育園やご自身のスクールで教具に触れている人なら、今後も練習する時間はたっぷりあるのですが、私のように保育と無関係な仕事をしている人間は、このスクーリングの期間しか教具に触れることができません!!
今回は「日常生活の練習」「感覚教具」の2分野だけですが、絶対に2年後には忘れている…(汗)この5日間でしか、練習できないのです。
でもね、教具を購入して揃えようとするとものすご~~~く高いのです。
もちろん、中国製の安い物もありますが、重さや質感などが違うので「本物を使う」という理念から外れてしまう(というか安物でも普通に1万以上する)ので、買うのも…(というか収納絶対無理)。
気になる方は「ピンクタワー」や「茶色の階段」、「長さの棒」、「構成三角形」、「三項式」、「色板」などで検索してみてください。
そんなわけで、教具に全く触れたことのない私のような人間はスクーリングに参加して本当に良かったと感じています。
「提示」といって、無駄なく洗練された動きをゆっくりと行い、子どもに示す。というテクニックが凄く大事なのですが、見ているときには簡単!と思っても、やってみると意外と難しいのです。
モンテッソーリ教育では、「二項式=(a+b)3」や「構成三角形」などの教具があるのですが、一見高度な算数をやっているように見えるので、英才教育だと間違われることが多いのです。
でも、実際に子ども達が本当に心から楽しんで遊んでいる姿をみると、「私も幼い頃こんな教具に触れたかった…!!」と私の方がワクワク。
学んだことを家に帰って夫に話すと、理系夫は「なにこれ、とっても楽しそう…!!」と目を輝かせて聞いてくれました。本当に美しくて魅力的な教具がたくさんあります。
幼児期では二項式の理論などは説明しませんが、むしろこの教具は数学の授業でも使って欲しい!!と数学嫌いの私は思いました。
先生方の「声がけ」も素晴らしく、5日間全国各地から集まったみなさんと保育感や教育論について話すことができて、本当に学びの多い時間でした。
みなさんお仕事を休んでいらっしゃって来ているので、来年無事に参加できるかは確約できず、本当にドキドキします。
実際に出産で参加できななかった方、子どもがコロナにかかって出席できずの方、子どもを見てくれる人が居ないという理由で留年してしまう方もたくさんいらっしゃいました。(スクーリングに参加できなければ、一年休学になり翌年の4月からになります。)
なので、2年間ちゃんと通えるかどうかは運と周りの方の協力次第です。
また来年もお会いできることを願っています♪