Tori Tama Diary ||: (toriたま日記・toritoriワールド 2004~)

モンテッソーリ教育&自然と北欧・EU玩具好きの暮らし。ブログは今年で18年目★旧toritoriワールド

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カモ類県内一斉調査 最終日 in赤穂根島

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カモ調査最終日は、越智郡上島町にある「赤穂根島」に行ってきました。

赤穂根島は、瀬戸内海のほぼ中央にある芸予諸島の一つ。

昭和20年以降ずっと無人島でしたが、赤穂根学舎の宮脇さんご夫婦が

30年前に限界集落を開拓し、現在、島で自給自足生活を営んでいます。

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私たちは朝8:30に伯方島の木浦港から高速艇に乗り、岩城島へ移動した後、

宮脇さんの船に乗せていただき、いざ赤穂根島へ!

島に到着したら、まず池にカモがいるかどうかチェック。

そして、軽トラックの荷台に乗せていただいて島にいるカモを探します。

荷台に乗り込んでいたら、「軽トラに乗り慣れてるねぇ」と言われてしまいました(笑)

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…がしかし、池には例年ならいるはずのオシドリがいなくて、

島のカモも唯一見られたのがカルガモ12羽という悲劇…。

調査前にイノシシの狩猟がおこなわれていたらしく、

そのせいでカモが逃げてしまったようです。。。

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カモ類を調べた後は、鳥を探しつつ島の中を歩き回りましたが

今回、島にしては鳥の鳴き声も数も少ないそうでちょっと残念。

とはいえ、ほぼ無人島だけあってとても静かな環境なので

カラ類の可愛らしい姿をじっくり観察したり、

ルリビタキ(雌)をバッチリ見たり、オオタカ、ミサゴ、ノスリが現れたり、

大自然の中で充実した時間を過ごすことができました。

何よりも、人が来ないので心ゆくまで観察できるのが素晴らしいです。

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11:30、宮脇さんの奥様がお昼ご飯を用意してくださいました。

魚介類を海で獲り、和牛や鶏を育て、無農薬の野菜を栽培する…

本当に自給自足の生活で、自然の恵みを感じながら美味しくいただきました。

媛っこ地鶏の生産を手がけているそうで、もちろんこの鶏肉もここの鳥です♪

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最近はイノシシの被害も多いようで、対策に追われているようです。

本当の農業というのは生物1つ1つに目を向けて、

生態系全体の変化を感じながら作物を作ることが重要なのだと教えていただきました。

自然に密着した生活をされている宮脇さんのお話を聞いていると、とても勉強になります。

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午後からは、岩城島のカモを調査するために、岩城島へ。

でも、岩城島も狩猟の影響がでているのかカモ類はいませんでした…(涙)

毎年カイツブリくらいはいるそうなのですが、今年はどうしたのでしょう…?

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調査終了後、14:13発の高速艇に乗って岩城島を後にしました。

最終日、カモ類には恵まれませんでしたが、

めったにない体験をすることができ、本当に充実した調査となりました。

今回、島を全て巡ることはできなかったので

機会があれば、また赤穂根島に行きたいと思います。

宮脇さん、ありがとうございました。

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見られた鳥(簡易)

カルガモ ミサゴ トビ オオタカ ノスリ ウミネコ セグロカモメ

キジバト コゲラ ハクセキレイ セグロセキレイ ヒヨドリ

モズ ルリビタキ ジョウビタキ シロハラ ウグイス

エナガ  ヤマガラ  シジュウカラ  メジロ  ホオジロ

アオジ カワラヒワ…などなど

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おまけ

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最終日はカモに恵まれなかったので、帰りにちょっと寄り道。

石手川ダムでは、赤穂根島で見られなかったオシドリを。

重信川河口では3日間のカモ調査で見られていない、

ホシハジロキンクロハジロ、スズガモ、ヨシガモ、ツクシガモ…を観察しました。

トモエガモが見られなかったのがちょっと惜しいですが、

見たいカモはほとんど制覇できたので、大満足!

この3日間は、毎日が鳥づくしで本当に充実していました。

カモの識別も少しは上達したと思います(たぶん…)

ps.初日に見られたキマユムシクイの写真が

愛媛県立松山中央高校バードウォッチング部HPの

重信川中流域鳥類図鑑」に掲載されました。→コチラ