よく学び、よく食べ、よくしゃべった1週間
四国もついに梅雨入りして、じめじめしたお天気が続いています。私にとって先週はちょっと変わった1週間で、県外から来てくれた貴重な3人のお客さんと一緒に自分の住んでいる街のことを学び、これからの在り方について考えることのできた5日間でした。そして、お客さんを大人しく接待するはずが、みなさんとてもエネルギッシュな方だったので、自らよく食べ、よくしゃべり、まるで大学時代のようにワイワイ楽しんでしまいました。
工房織座で織り機体験
今回はハードスケジュールのため写真はほとんど撮影できなかったのですが、アースランドで自然体験プログラムを受けたり、しまなみ海道を渡って亀老山に行ったり(サイクリングの予定だったけど雨で中止に)、新しく完成したクリーンセンターと大学の見学に行ったり、タオルなどの産業について学んだり、地元民としてもなかなか新鮮でハードなスケジュールでした。折角県外からお客さんが来てくれたのに雨でちょっと残念でしたが、今まで一度も行ったことのなかった「工房織座」の工場内見学はワクワクしましたよ~!!1つ1つ丁寧に製品が作られている様子を見て、デザイナーさんの思いやどうやって作品が出来上がるのか、コスト面についても知ることができ、いいモノを作るためには何が必要なのか考えさせられました。1万円くらいで自分でストールを織ることもできるらしいです!いつか体験しなきゃ!
弁当男子おそるべし
ところで、5日間のお昼は基本的にお弁当or外食なのですが、なんとたまたま席が一緒になった友人のお弁当が…「曲げわっぱ×美しい中身」で衝撃を受けました…。まさか、曲げわっぱを使っているおしゃれ男子に出会えるとは…!!新しい人との交流で新しい刺激を与えられました。許可をいただいてパシャリ。私も負けないように頑張らねば…。
外からの視点
今回、県外からいらっしゃった3名の方は日ごろは東京の中心部に住んでいる方で、おそらく愛媛に来るのも初めて?ではなかったのかと思います。大都会で暮らしている人からすれば、「なぜこんな田舎に5日間も行かなくてはならないのか…」と思っているに違いない!と勝手に思っていました。
でも、ただただ静かで何もない(ほんとに寂れている!)港の近くを歩いている時、
「こんな何もない港を観光させて申し訳ない…」と話したら、
「東京にいるとまず海をそんなに見ることはないし、景色も綺麗なわけじゃないし、何時になっても人通りがなくなることはない。だから、こんな静かな海は初めてかもしれない…。とても素敵なところだと思うよ」と。
そんな言葉を聞いて、はっと当たり前すぎて、忘れそうだったものを思い出したような気がしました。自分が東京に行ったときの港の様子を思い出すと同時に、私たちが当たり前で退屈だと思っているものは、当たり前なんかじゃなくて、視点を変えれば本当に恵まれた環境にいるのかもしれないとふと思いました。
そして、そういうことを言ってくれるお客さんの心のやさしさにちょこっと感動しました。もう会うことはないかもしれないけれど、大切なものに気づかせてくれた貴重な交流でした。
もりみち総会
ちなみに、昨日はNPOもりから続く道の総会が行われ、1年ぶりに会のみなさんとお会いし、濃厚な生物トークを繰り広げることができました。自己紹介での縛りは「マダニについてのネタを盛り込むこと」というとんでもないテーマでした。(なのに、全員がそれぞれのマダニエピソードをしっかりストックしているというマニアックさ。
以前の仕事を辞めて今治に帰り、ようやく私も自分の好きな鳥や美術を再開できる時間を取り戻すことができる気がしてきました。幸い、周りにいる方はとても温かい方ばかりで、本当に何をするにも恵まれた環境にいるなという感じがします。
これからたくさんの課題が待ち受けていますが、1つ1つポジティブに頑張ります!