Tori Tama Diary ||: (toriたま日記・toritoriワールド 2004~)

モンテッソーリ教育&自然と北欧・EU玩具好きの暮らし。ブログは今年で18年目★旧toritoriワールド

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絵を描く理由

新宿御苑のための絵が完成

 

先日、ようやく新宿展に出す作品(カケス)が完成しました。 締切に向けて間に合わない~!!といいつつも、こうして作品ができるとホッとします。でももっと頑張れるんじゃ…という反省点もいろいろと後から生まれてくるんですけどね。

 何のために絵を描くのか

 

少し前に、絵なんて小学校で水彩絵の具を使ったくらいしかないという超スポーツ系の友達に「何のために絵を描いているの?」と聞かれました。友人曰く、スポーツは誰かと外に出かけて体を動かしてストレス発散もできるし、気分転換になるけど、家で一人で絵を描いてて何が得られるの…?ストレス発散できるの…??という純粋な疑問を感じたそうです。その頃、私は締切に追われてカケスを描いているところだったので「え、そこに締切があるからだよ」とドヤ顔で答えたのですが、よく考えるとすごく核心を突かれた感じの質問でした。

そもそも絵は嫌いだった

 

私は小さいころから絵の授業が大っ嫌いで、幼稚園の時に提出した蛍の絵で私だけなんの賞も貰えなかったことを未だに根に持ってます(ほかの子はお母さんが手伝ってた)。小学校の写生の授業も嫌いで、水彩絵の具の良さなんて微塵も理解できませんでした。それでも、なぜか中学で美術部に入り(周囲はびっくり!)、いい先生に恵まれて、絵のセンスやデッサン努力は皆無でしたが、それでも楽しめるランクまでになりました。

 

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それがきっかけで大学でもマップとか絵画展とかのためにいろいろ絵を趣味として手掛けてきましたが…、思い出せば「依頼されるから描く」「締切が迫っているから描く」みたいなことばっかりだったなーなんて思います。本当に絵が好きな人は道端で人を待っている間にも手帳を出して絵を描いているそうで(ヒグチユウコさんとか)。そう考えると、私何の目的で絵を描いてるんだろうなーという気持ちが。今は副業禁止の職業に就いたので絵で原稿料を貰うこともそうできないだろうし、締切とかがないと燃えないタイプなんだろうか…とあれこれ考えていました。

 

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原点に戻ろうかと

 

そんな中、2年ぶりにカケスの小さな絵を描いているうちに、やっぱり大きな絵が描きたいなぁという気持ちに駆られ久々に油絵をやってみることにしました。 カケスはアクリルガッシュで描いたのですが、ツヤが出ないしなんだか扱いに慣れず、久々に油の匂いと感覚か懐かしくなり、過去の絵を引っ張り出してきました。 チョウゲンボウを生かしつつ、この情けない背景を変えるべきか、一から描き直すか…悩みます。

 

 

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しかも、四年ぶりの油絵なのでペインティングオイルも油壺の蓋も開かないという悲劇に見舞われ、家族総出でオイルの蓋を開ける作業。火気厳禁なのであぶるわけにもいかず最終的には蓋の頭にキリで穴をあけて、残り少ないオイルを絞り出しました。

4年ぶりに油絵と向き合ってみる

 

 こうして4年ぶりの油絵開始。大型作品を描いてると結構体を動かすし、体力も使うし、「これは描いてる感ある!集中できるかも!」という感じになってきました。これなら、どこかに出展するための締切ありきの制作ではなく、自分が趣味としていろいろ試行錯誤しながら、完成目指してできるかも。とふと昔の感覚を思い出しました。50号サイズは大変ですが、ちゃんと自分の頭で考えながら体を動かしてコツコツできるので、久々にちょっとやる気がでてきました(3日坊主じゃないといいけど…)。ただ、油絵も自室で描いているとやっぱり臭いなどが気になってくるので、shinoさんに頼み込んでリビングで大型作品させてもらおうかな…なんてひそかに計画中です。

絵を描こうとすると、今まで気にもしなかった風景とか、葉っぱの一枚一枚の形とかを気にするようになり、なんだか観察眼が養われているような気がします。絵を描くことは、きっともっと深い意味や影響があって、日常生活にちょっとした「気づき」を与えてくれるのではないかと思いました。

 

「何のために絵を描いているのか」

 

ちゃんと説明できるような答えをいつか見つけられたらいいなと思います。やる気、出てきたかも!